梅の花

  • 2009/04/03(金) 23:06:52

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2009/4/3

※どこかのそう高くない山。静かな杜に行っていた?社ではない。杜の家だ。そこに一泊くらいしたのだろうか?そこで神聖なパワーを頂いた気がした。

美しい朝、下山するため枝分かれしたような細い石段を下っていると、深い木々の間のそこかしこからわらわらと人が出てきた。旅芸人のような三文芝居の役者のような手作りの鬘や衣装を身に纏っている。中には体操服姿に紙製の鬘をかぶっている人もいる。みんなとても楽しそうだ。彼等は私が下っている石段を上り、山頂の杜(やしろ?)に行こうとしているようだった。

立ち止まって「へえ。主役はいるのかな?誰だろう?」と、楽しそうなその集団を興味深く上から眺めていたが、思い直してとって返して反対側に折れている石段を下る。一歩一歩・・・ゆっくりと。

いつもの声が聞こえた。
「堂々と背筋を伸ばして胸を張って行きなさい」
私は深く息を吸い込んでシャンと背筋を伸ばす。

背筋を伸ばすと、今降りようとしている石段の下からもまたまた楽しそうに賑やかにさっきと同じ集団の役者達が上って来た。5~6人だろうか?
私は彼等の邪魔にならないように端によって道を譲ろうとしたが、最前にいた役者が私に梅の花を「あげる♪」と言って差し出した。

顔がわからない。みんなお顔が見えない。でもみんな微笑んでいる。

その梅の花はペーパークラフトで、10㎝くらいの可愛い枝付きのピンク色の梅の花。とても可愛く上手に作った温かい手作りの花だ。私は穏やかな気持ちで受け取った。これを持って踊ったの?なんだかとても嬉しかった。

「有難う。可愛いね、とても上手に作ってるね」と微笑んだ。

すると、みんなが同じ花を私に差し出した。5本、10本・・・30本・・・50~60本くらいはあっただろうか?一人一人の手に1本。私にあげると。

私はくすくす笑って「そんなに持てないよ」と言った。

お顔の見えない人々の手に梅の花。感謝して1本だけ受け取って手に持ち、石段を下りる。
梅の花はザザーッ!と道を開き、花道を作ってくれた。

私は再び一歩踏み出した。人々のいる街へ帰るために。

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